英語の文法の中でも特に重要で、日常会話でも頻繁に使われる「現在進行形」をマスターすることは、英語力を大きく向上させるための第一歩です。
現在進行形というと難しく聞こえてしまいますが、「今していることを伝える」このように捉えて学習を進めていけたらなと思います。
ここでは、そんな現在進行形について基礎から応用まで徹底的に解説します。
基本的な使い方から、よくある間違いの回避方法まで、段階的に学べる構成となっています。
現在進行形は、今まさに行われている動作や状況を表現するための文法です。
さらに、未来の予定を表す際にも使えるため、非常に汎用性が高いのです。
現在進行形を理解し使いこなすことで、英語の表現力が飛躍的に向上すること間違いなしです。
ぜひ最後までお読みいただき、現在進行形の完全攻略を目指してください。
現在進行形の基本を理解しよう
現在進行形とは、現在起こっている、もしくは進行中の行動や状態を表現する時に用いられる文法形式です。
たとえば、「今、日本語を勉強している」といった場面で使用します。
この文章は、話し手が今この時点で行動をしている状態を読者に伝えていますよね。
同じく、予定や未来のことを表すのにも使用されます。(※後述)
現在進行形は、基本的に“be動詞+動詞の-ing形”で構成され、この形式で現在の動きや変化を具体的に描写することができるのです。
- I am studying.
(私は勉強しています) - She is eating lunch.
(彼女は昼食を食べています)
現在進行形は、現在の一時的な状況や変化している状態を示すためにも使われます。
現在進行形の基本的な構造とルール
現在進行形は、
「主語 + be動詞 + 動詞のing形」で構成されます。
現在進行形を作る際には、まず主語に応じた「be動詞」を用います。
be動詞には
「am」「is」「are」の三形があり、
「I」は「am」と、
「you」「we」「they」は「are」と、
「he」「she」「it」は「is」と組み合わせます。
それに続けて動詞の原形に「-ing」をつけた形を置きます。
この時、単語の最後に「e」がある場合は「e」を取り除いてから「-ing」を加えます。
また、一つの母音字に一つの子音字が続く場合、その子音字を重ねてから「-ing」を加えることも覚えておきましょう。
例えば、「run」は「running」となります。
主語に応じてbe動詞が変わります
- I am + 動詞のing形
- You/we/they are + 動詞のing形
- He/she/it is + 動詞のing形
例文を見ていきましょう!
- They are playing soccer.
(彼らはサッカーをしています) - He is reading a book.
(彼は本を読んでいます)
主語に応じてbe動詞が変わるのは、数多く問題を解き、何度も触れることで次第に自然にできるようになっていきますので安心してください。
英語はとにかく数多く触れること!
何回も何週も同じことを繰り返すことで、脳が「これはよく使う情報だ!」と認識し、記憶の手前にもってきてくれるそうです。
脳もすごいですが、それを解明した脳科学者もすごいですね!
いつ現在進行形を使うのか
現在進行形を使う主なタイミングは、先述した通り進行中の行動や現在の状態を表したいときです。
たとえば、「今、ピアノをひく」といった場合や、「今雨がふっている」といった自然現象を表現する際にも用います。
また、近い未来の計画や約束事について話すときにも使うことがあります。
「今週末に友達と会う予定です」といった具合に、未来の予定を示す表現にも活用されます。(※後述)
また現在進行形は、“今”進行している行動や状況を表すために使用する時制です。
たとえば、「学校へ行く途中です」と言いたいときは、「学校へ行っているところです」と現在進行形を用いて表現することができますよね。
この時制の肝は、be動詞と動詞のing形を上手に使い分けることにあります。
また、一般動詞とは異なる特別動詞の理解も重要です。
これらのポイントをしっかりと押さえれば、より正確で自然な英語の使い分けが可能になります。
現在進行形の動詞の変化
動詞のing形の作り方にはいくつかのルールがあるので見ていきましょう。
- 一般的な動詞にそのままingをつける
- play → playing
- eat → eating
- 語尾がeで終わる動詞はeを取り除いてingをつける
- make → making
- write → writing
- 短母音+子音で終わる動詞は子音を重ねてingをつける
- run → running
- sit → sitting
一般動詞と特別動詞の区別
英語には一般動詞のほか、”can,” “will,” “may” などの特別動詞が存在します。
これらは助動詞とも呼ばれ、独自の規則を持っています。
特別動詞は、その後に動詞の原形をとりますが、現在進行形を作る際はbe動詞が必要です。
たとえば、「彼らは泳げる」と言いたい場合は “They can swim.” となりますが、現在進行形では “They are swimming.” のようになります。
助動詞の後には “ing” 形を直接使うことはできません。
「彼らは泳いでいるところです」は “They are swimming now.” と表現します。これらの特別動詞と一般動詞を正確に使い分けることが英語の表現を豊かにします。
現在進行形の使い方をマスターしよう
日常生活での現在進行形の使用例
私たちの毎日のやり取りの中で、現在進行形は頻繁に出てきます。
例えば、「今、何をしてるの?」と聞かれた時に「本を読んでいるところだよ」と答える場面などよくありますよね。
このように、具体的な行動を指し示す時に使われるのがこの時制なのです。
さらに、「仕事はどう?」「プロジェクトは進んでる?」といった仕事の場面でも使われます。
これらのフレーズを身につけておくことで、日々のコミュニケーションがより円滑になるでしょう。
ここで以下の例文を見てみましょう。
- I am watching TV now.
(私は今テレビを見ています) - She is cooking dinner at the moment.
(彼女は今夕食を作っています)
このように、普段私たちが生活の中で多く使うフレーズが現在進行形にはたくさんあります。
是非マスターして、今していることを伝えられるようになりましょう!
現在進行形と未来の予定の表現
現在進行形は「今していること」を表すだけでなく、決まっている未来の予定を表すためにも使えます。
例えば、「明日友達と会います」というような予定のことです。
未来の予定を表すためには、文の中に
「明日」「次の日曜日」「来週」
など、未来の時間を示す言葉を入れます。
They are going to the movies tonight.
(彼らは今夜映画を見に行きます)
これは、今夜映画を見に行く予定を示していますよね。
未来の時間を入れることで、予定があるということが分かります。
- I am meeting my friend tomorrow.
(私は明日友達と会います) - We are going to the park next Sunday.
(私たちは次の日曜日に公園に行きます) - We are having a party next week.
(私たちは来週パーティーをします) - She is going to the park next Sunday.
(彼女は次の日曜日に公園に行きます)
このようにして、現在進行形を使って未来の予定を簡単に伝えることができます。
現在進行形を使った疑問文と否定文の作り方
疑問文を作るには、be動詞を主語の前に置きます。
否定文はbe動詞の後ろに「not」をつけます。
練習してみましょう
現在進行形の基本練習問題
- 彼は今本を読んでいます。 (read)
- 私はテレビを見ていません。 (watch)
- He is reading a book now.
- I am not watching TV.
少し難しい?現在進行形中級問題
- 彼女は明日ピアノを弾いていますか? (play)
- 私たちは今何をしていますか? (do)
- Is she playing the piano tomorrow?
- What are we doing now?
これが出来たらOK!現在進行形の上級者問題
- 彼は公園で走っていません。 (run)
- あなたは今その映画を見ていますか? (watch)
- He is not running in the park.
- Are you watching the movie now?
ネイティブがよく使う現在進行形表現
英語における現在進行形は、日本語の「~している」に相当しますが、使用頻度やニュアンスには大きなちがいがあります。
現在進行形を使った慣用表現
「I’m thinking」(考えています)や「I’m looking forward to」(楽しみにしている)など、現在進行形を用いたフレーズは、感情や思考を表現する際によく出てきます。
特に、「I’m thinking」は、ただ「考えている」だけでなく、意見や回答を出す直前の思考プロセスを示す時に使われることが多いです。
さらに、「I’m looking forward to」と言うことで、単なる期待以上に、そのイベントに対するワクワクや楽しみを感じていることを相手に伝えることができるのです。
会話で頻出する現在進行形フレーズ
日々の会話のなかで、「What are you doing?」(何をしているの?)や「I’m working on…」(今それをやっています)といった現在進行形できいてみると、相手が今何をしているかを知ることができます。
よく聞くフレーズかと思いますので、これを機に覚えてみるのもいいでしょう。